Tru64 UNIXで遊ぼう!(インストール編)

今は亡きDECの遺産、OSF/1ことDigital UNIXことTru64 UNIXで遊ぼうというという記事です。

ユーザーが少なくなってきて、記事が散逸し始めているので、基礎的なことをまとめておきます。

インストール編とタイトルに書きましたが、インストールする前に大事なことが1つあります。

Tru64 UNIXはライセンスが無いとまともに動きません。
ヤフオクなどでOSのメディアは時々出品されていますが、ライセンスが付いていないことがほとんどです。
ライセンス付きのTru64 UNIXが出品されていれば、死ぬ気でゲットしましょう。
最低限必要なライセンスはOSF-BASE、OSF-USR、OSF-SVR、OSF-DEVです。

Tru64 UNIXを新し目のハードにインストールする場合は、New Hardware Delivery kits(NHD)というCDが必須です。
Tru64 UNIXメディアセットに同梱されていますが、無い場合はHPが無料で公開しているので、焼いて使いましょう。

Tru64 UNIX New Hardware Delivery Online Documentation

インストールは以下のNHDのCD1枚とTru64 UNIXのインストールCD1枚の計2枚をとっかえひっかえして進めていきます。

インストーラにTru64 UNIXのCDを要求されてもCDドライブに入れてはいけない場合など罠が満載なので、以下のマニュアルを熟読して進めてください。

NHD for Version 5.1B Installation Instructions

インストール時に英語の他に追加で使用する言語を選択できますが、自分の場合は日本語を選択するとグラフィカルインストールに失敗するという罠に陥っていまいました。
グラフィカルインストールを行う場合は追加の言語で日本語を選ばないほうが良いかもしれません。
テキストインストールならば追加の言語で日本語を選択しても問題ありません。
グラフィカルインストールとテキストインストールの切り替えは
SRM画面で

>>set console graphics
>>set console serial

で切り替えできます。

Tru64 UNIXインストーラが標準で割り当てるHDDのパーティションの容量が少ないので、後で悶絶必死です。
(以下の例だと/が384MBしかない)

必ずパーティションは切り直しておきましょう。
(以下の例だとパーティションaが/で15GB、パーティションbがswapで1GB、パーティションgが/usrで10GB、パーティションdがLSMの予備で8GB)

一度インストールが完了すると、リブートがかかり、インストーラが自動でパッチを当て始めます。

パッチ当てが終わると再々度リブートがかかり、インストールは完了です。

とっても高性能だけれど、いまいち影が薄いAdvFSで遊んだり、スピードメーターを出したりして遊びましょう。

Tru64 UNIXの管理コマンドはsysmanです。

登録するユーザーはsuする場合はGroupはsystemにしておきます。